受付カウンターに置くアクリルパーテーションは、透明を基本に選びます。来客に「誰に声をかければよいか」が伝わり、本人確認や書類のやり取りがしやすいためです。受付の背後を隠したい場合は、まず受付パネルを透明に保ち、執務エリア側に別の仕切りを設ける方法を検討します。半透明は受付での視認性を妨げない配置に限って候補にします。機密情報を確実に隠す目的には、どちらも向きません。
サイズは「カウンターの幅」ではなく、実際に置ける有効幅と奥行から決めます。とくに見落とされやすいのがスタンドの奥行です。卓上スタンド型と脚付きのフレーム付では、必要な奥行が大きく違います。この記事では、採寸から製品選択、発注までを順に解説します。
先に結論
座って応対する受付で、カウンター奥行に余裕がない → 卓上スタンド型の透明(スタンド奥行は約7cm)
立って応対する受付・レジ前で、高さが必要 → フレーム付の透明(スタンド奥行400mmが必要)
受付の背後を見えにくくしたい → 半透明(半透明タイプの選び方もあわせてご覧ください)
受付で透明と半透明、どちらを選ぶか
受付では、来客が最初に判断する材料をパネルで隠さないことを優先します。担当者の顔が見えれば声をかけやすく、身分証や書類を示すやり取りもスムーズです。そのため透明が基本になります。
受付業務の種類ごとに、優先する条件を整理しました。
| 受付業務 | 優先する条件 | 第一候補 |
|---|---|---|
| 来客の案内 | 担当者の顔が見え、声をかけやすいこと | 透明 |
| 本人確認 | 表情と身分証がはっきり見えること | 透明 |
| 書類の受領 | 受け渡しの動線が確保されていること | 透明+受け渡しスペース |
| 金銭・商品の受け渡し | 手元が見え、取り違えが起きないこと | 透明 |
| 相談・面談 | 来訪者が落ち着いて話せること | 半透明 |
| 背後に執務席がある | 来客から執務エリアを見えにくくすること | 半透明 |
※スマートフォンでは表を横方向にスクロールできます。
迷う場合は、受付パネルは透明、その奥に別の仕切りを置くという分け方が現実的です。受付の役割(案内と確認)を損なわずに、執務エリアを見えにくくできます。背後の仕切り方はオフィスで人の視線が気になるときの対策で解説しています。
受付カウンターの採寸|4ステップ
カウンターの幅だけを測って購入すると、スタンドが端末や書類の置き場所と重なり、設置できないことがあります。パネルの寸法と、設置後に実際に占める寸法は別物です。次の順で測ってください。
STEP1 天板の有効幅を測る
カウンターの全幅から、端末・電話機・掲示物・サインスタンドの占有分を引きます。残った連続した幅が、置ける幅です。
STEP2 天板の奥行を測り、スタンドの占有分を引く
卓上スタンド型の丸スタンドは約 幅6cm×高さ3cm×奥行7cm です。フレーム付はスタンド奥行400mmを要する製品があります。奥行が足りるかどうかが、選べる製品を決めます。
STEP3 来客と担当者の目線の高さを確認する
双方が立つのか、担当者だけ座るのかで必要な高さが変わります。立って応対する受付では、H500〜600の卓上タイプでは胸から上が開いたままになります。
STEP4 受け渡しの位置を決める
書類や金銭をどこで渡すかを先に決め、その分の天板を空けます。これを後回しにすると、設置後にパネルをずらして使うことになります。
カウンター奥行の内訳(上から見た概念図)
手をつく・書類を置く
卓上は約7cm/フレーム付は400mm
端末・書類・手元
この3つの合計が天板の奥行を超えると設置できません。寸法を示す図ではありません。
書類・金銭の受け渡しをどう確保するか
「パネルの下に受け渡し用の開口がある」と決めつけないでください。当店の卓上スタンド型は、パネルを丸いスタンドに差し込んで天板に直接立てる構造のため、下に大きな開口はできません。
受付で受け渡しを確保する方法は、次の3つです。
- パネルの横に受け渡しスペースを空ける/もっとも確実です。担当者の正面にパネルを置き、片側に天板を空けます。幅を全部覆わないことが前提になります
- 脚付きのフレーム付を使う/脚でパネルを持ち上げる構造の製品があります。ただし開口の寸法は商品ページに明記されていないため、購入前に確認してください
- 受け渡し専用の位置をカウンター外に設ける/サイドテーブルやトレーを別に用意し、パネル越しのやり取りをなくします
受け渡しスペースを空けるときは、来客が手を伸ばす範囲とパネルのスタンドが重ならないかを確認してください。スタンドに手やかばんが当たると、パネルごと倒れることがあります。また、車椅子や子ども連れの来客が使う高さかどうかも、設置前に実際に立って確かめます。
卓上スタンド型とフレーム付、どちらにするか
| 比較項目 | 卓上スタンド型 | フレーム付 |
|---|---|---|
| 必要な奥行 | 丸スタンドで約7cm | スタンド奥行400mmを要する製品がある |
| 組み立て | スタンド2個を差し込む | 六角レンチと両面テープが付属する製品がある |
| 高さ | H500〜H660が中心。座位の応対向き | H900(脚を含む製品全高)。立位で覆える範囲は天板高とパネル実寸による |
| 安定性 | 軽く動かしやすい反面、接触で動きやすい | 脚部の奥行が大きい製品がある。安定性は設置条件で確認 |
| 移動のしやすさ | 片付け・再設置がしやすい | 据え置き前提 |
| 選ばない条件 | 立って応対し、胸から上を覆いたい場合 | 天板奥行に400mmを割けない場合 |
カウンターの天板では奥行が足りず、かつ立位の高さが必要な場合は、天板に載せるのではなく床置きタイプを検討します。カウンターの前または横に自立させる方法です。床置きを含めた工事不要の仕切り方は工事不要でオフィスを仕切る方法で整理しています。
設置可否を判定する|仮想ケース2例
寸法上おさまることと、受付として使えることは別です。次の2例は、採寸から判定までの流れを示すための仮想ケースで、実際の導入事例ではありません。
受付向けに購入できる実商品
受付で検討しやすい5商品を比較しました。価格は2026年10月26日時点の税込表示です。最新の価格・在庫・仕様は各商品ページでご確認ください。
| 商品名/商品番号 | サイズ | 透明度 | 設置方式 | 第一候補になる受付 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| アクリルパーテーション W400 H600 透明 ipic_ac4060 |
W400×H600 | 透明 | 卓上スタンド型 | 天板が狭く、担当者の正面だけ区切りたい受付 | ¥5,940 |
| アクリルパーテーション W900 H660 透明 ipic_ac9066 |
W900×H660 | 透明 | 卓上スタンド型 | 座って応対し、横に受け渡しスペースを残せる受付 | ¥9,570 |
| アクリルパーテーション W1200 H660 透明 ipic_ac12066 |
W1200×H660 | 透明 | 卓上。この寸法のみスタンド形状が異なると案内あり | 幅のあるカウンターを1枚で覆いたい受付 | ¥18,590 |
| アクリルパーテーション W1200 H900 透明 フレーム付 ipic_ac12090 |
W1200×H900 (脚を含む) |
透明 | フレーム付。スタンド奥行400mm、六角レンチ・両面テープ付属 | 立位の受付で高さを検討する場合。脚部奥行とパネル実寸の確認が必要 | ¥30,030 |
| アクリルパーテーション W900 H600 半透明 ipic_acs9060 |
W900×H600 | 半透明 | 卓上スタンド型 | 背後の執務席を来客から見えにくくしたい受付 | ¥11,900 |
商品別|選ばない条件
- W400 H600 透明/カウンター幅を広く覆いたい場合は不足します。複数枚を並べるより、幅の広い1枚のほうが見た目も安定も整います
- W900 H660 透明/立って応対し、胸から上まで覆いたい場合は高さが足りません
- W1200 H660 透明/この寸法のみスタンド形状が異なると商品説明に記載があります。奥行がぎりぎりのカウンターでは、注文前にスタンド寸法をご確認ください
- W1200 H900 フレーム付/脚部奥行400mmに加え、来客・担当者の作業スペースを確保できない受付では選ばないでください。また六角レンチでの組み立てが必要なため、すぐに使い始めたい場合は作業時間を見込んでください
- W900 H600 半透明/本人確認や金銭の受け渡しがある受付には向きません。見えにくくなることが目的に反します
受付向けのアクリルパーテーションを見る
卓上タイプからフレーム付まで、サイズと設置方式を商品ページで確認できます。
寸法・材質・開口の確認が必要な場合はお問い合わせから、注文前にご相談いただけます。
購入前チェックリスト
□ 天板の有効幅を実測した(端末・電話機・掲示物の占有分を引いた)
□ 天板の奥行に、スタンドの占有分を加えても収まることを確認した
□ 来客が手をつく位置と、スタンドが重ならないことを確認した
□ 担当者が立ち上がる動きの邪魔にならない位置を決めた
□ 書類・金銭の受け渡し位置を決め、その分の天板を空けた
□ 照明や窓の映り込みで、担当者の顔が見えにくくならないか確認した
□ 組み立ての要否と、工具が付属するかを商品ページで確認した
□ 返品はお客様都合では原則不可であることを確認した(返品特約)
材質について補足します。当店のアクリルパーテーションは、仕様欄に「メタアクリル」や「アクリル」と記載がある一方、商品説明では主にPET材を使用し、入荷状況によって材質が変わる場合があると案内されています。清掃に使える薬剤は材質によって異なるため、アルコール清掃の頻度が高い受付では、現行ロットの板材を注文前にご確認ください。素材全般の違いはローパーテーションの素材で解説しています。
よくある質問
Q.受付のパネルに、書類を渡す開口はありますか?
卓上スタンド型は、パネルを天板に直接立てる構造のため、下に大きな開口はできません。受け渡しはパネルの横に天板を空けて確保します。脚でパネルを持ち上げるフレーム付の製品もありますが、開口の寸法は商品ページに記載がないため、注文前にご確認ください。
Q.カウンターの幅いっぱいに覆ったほうがいいですか?
受付では、覆いきらないほうが使いやすい場合が多くあります。書類や名刺のやり取りをする位置を残し、担当者の正面を中心に配置してください。
Q.立って応対する受付には、どの高さが必要ですか?
天板の高さと立ったときの目線によって変わるため、一律の数値はありません。カウンターに立ち、相手の顔がパネルのどこに来るかを実際に確かめてください。卓上のH500〜H660では胸から上が開くことが多く、その場合はH900(脚を含む全高)のフレーム付や床置きタイプを、実際のパネル高さと設置位置を確認して比較します。
Q.受付に半透明を使ってもいいですか?
背後の執務席を見えにくくしたい場合は有効です。ただし本人確認や金銭の受け渡しがある受付では、手元や表情が見えにくくなるため向きません。詳しくは半透明タイプの選び方をご覧ください。
Q.「飛沫防止パーテーション」という名前ですが、感染対策になりますか?
当店ではこのカテゴリ名で販売していますが、感染を防ぐ効果を示すものではありません。本記事では、受付での視線・見通し・受け渡しという観点から選び方を説明しています。
まとめ
受付カウンターのアクリルパーテーションは、透明を基本に、天板の有効幅と奥行、受け渡しの位置から製品を決めるのが確実です。背後の視線対策には別の仕切りを基本とし、受付側での視認性を妨げない場合に限って半透明を検討し、立位で高さが必要ならフレーム付や床置きに広げます。
採寸でとくに落としやすいのは、スタンドの奥行です。卓上は約7cm、フレーム付は400mmを要する製品があり、ここで選べる製品が決まります。測ってから選べば、買い直しを避けられます。
サイズを決めて購入する
受付で使えるアクリルパーテーションを、サイズ・設置方式から選べます。
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- 半透明(スモーク)アクリルパーテーションの選び方(背後を見せたくない場合)
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- 工事不要でオフィスを仕切る方法(床置きを含めた選択肢)
※価格・仕様・在庫は2026年10月26日時点の当店商品ページの表示に基づきます。商品ページの寸法表記に不一致がある製品もあるため、購入前に最新の価格・材質・寸法をご確認ください。





















