既存のパーテーションを増設するときは、まずメーカー・シリーズ・型番・寸法・連結方式・脚部の仕様を確認し、同じシリーズの対応パネルを追加するのが第一候補です。互換性が確認できない製品を無理につなげず、その場合は独立した自立式パーテーションで新しい区画をつくる方法を比較します。施工型のパーテーションは、専門業者への確認を優先してください。
席が増えた、部署の配置が変わった、目隠しの範囲を広げたい——こうした理由で、すでにある仕切りを延ばしたり足したりしたい担当者向けに、互換性の確認方法、増設の3つの方法、必要枚数の見積もり方、パーテーションラボ通販で購入できる追加パネルと自立式の比較までを整理します。初めて仕切りを導入する場合は、「工事不要でオフィスを仕切る方法」の記事で新規導入の選び方を紹介しています。
まず確認|既存パーテーションは追加できる?
既存品と同じシリーズの追加パネルが販売されている場合は、まず対応型番を確認します。メーカーが連結に対応すると案内している組み合わせなら、追加購入を検討できます。判断の材料になるのは、見た目ではなく既存品の仕様です。購入前に、次の情報を手元にそろえてください。
メーカー・シリーズ名
本体や脚のラベル、納品書で確認
型番・製造時期
銘板や購入履歴で確認
寸法
1枚の幅・高さ・厚み
連結方式
金具・面ファスナー・支柱など
脚・固定方法
脚部の有無、床や壁への固定
型番が分からない場合は、次の順で確認します。
- パネルの側面・下部・脚の裏など、ラベルや刻印がありそうな箇所を探す
- 社内の購入履歴、納品書、前回の見積書を確認する
- それでも不明なら、全体・連結部・脚部・ラベル跡を写真に撮り、寸法を測って購入元に問い合わせる
増設方法は3つ|同シリーズ追加・独立設置・施工型増設
既存品を延長するか、新しい仕切りを別に置くか。まずはこの2つを比較します。既存品の仕様と互換性の確認状況を踏まえて選びます。
互換性確認フロー
Q1 既存品は天井や床に固定する施工型?
はい → C 施工型の増設(専門業者に確認)
いいえ ↓
Q2 メーカー・シリーズ・型番が分かり、同シリーズの追加品が購入できる?
はい → Q3へ
いいえ → B 独立設置を比較(または購入元に照会)
はい ↓
Q3 高さ・連結方式・自立の条件が既存品と一致すると公式資料で確認できる?
はい → A 同シリーズの追加を購入
分からない → 購入前にメーカー・販売店へ確認
※判断の順序を示した概念図です。製品ごとの互換性や安全条件を保証するものではありません。
| 比較項目 | A 同シリーズの追加 | B 独立した自立式を別置き | C 施工型の増設・移設 |
|---|---|---|---|
| 向く場面 | 既存の区切りをそのまま延ばしたい | 既存品と別の場所に新しい区画をつくる | 天井まで仕切る既存の間仕切りを延ばす・動かす |
| 互換性 | 公式に確認できることが前提 | 既存品との連結はしないため不要 | 専門業者が判断 |
| 変更しやすさ | 既存品と同じ | 高い | 工事が必要 |
| 必要な作業 | 連結・自立の確認 | 設置・自立の確認 | 現地確認・工事 |
| 注意点 | 高さ・色・製造時期の違いに注意 | 既存区画との見た目の差、通路の確保 | 建物・契約条件の確認 |
※順位付けではありません。スマートフォンでは表を横方向にスクロールできます。
追加購入前に照合したい7項目
既存品と商品ページを並べて、次の7項目を照合します。確認した内容は、既存品の写真やラベルの写真と一緒に記録しておくと、追加購入や問い合わせのときに役立ちます。
| 項目 | 既存品で確認すること | 商品ページで確認すること |
|---|---|---|
| 1 型番・シリーズ | ラベル・納品書の表記 | 商品名・商品番号が同じシリーズか |
| 2 幅・高さ・厚み | 実測値 | 掲載寸法と一致するか |
| 3 連結方式 | 連結部の形状、つなぐ向き | 連結方法と必要な部材の記載 |
| 4 脚部・安定性 | 脚の有無、今の置き方(直線・L字など) | 自立の条件、最低枚数 |
| 5 色・素材 | 色名、表面の素材 | 色展開、受注生産かどうか |
| 6 設置場所・通路 | 延ばした先の通路・出入口・設備 | 使用できない場所の記載 |
| 7 配送・搬入・組立 | 搬入経路、設置に立ち会う人数 | 発送目安、組立の要否、返品条件 |
※安全条件は各製品の説明に従ってください。転倒防止の具体策はローパーテーションの固定方法|転倒防止の対策法で解説しています。
何枚追加する?必要枚数の考え方
必要枚数は、延ばしたい区間の実測から出します。「長さ÷パネル幅」は出発点にすぎません。連結のしかた、端の位置、置き方の角度、通路や出入口の余白で、必要な枚数は変わります。
延長区間の実測図(概念図)
既存品の端(測り始め)
確保すべき余白の手前(測り終わり)
※測る範囲を示した概念図です。寸法を示すものではありません。
EasyWallを延ばす場合の概算例
EasyWallは公式に、パネル1枚の幅が900mm、面ファスナーで連結する方式、脚部品は不要で2枚以上の連結で自立すると案内されています。延ばしたい区間が約2,700mmだった場合を例に、まず公称幅で概算します。
- 出発点:2,700mm ÷ 900mm = 3枚
- 置き方を決める:直線でなく角度を付けて置く場合、パネルを並べた長さより、区切れる直線距離は短くなります
- 端部を決める:延長の先端に、通路や出入口の余白を残せるかを確認します
- 現地で確かめる:既存の区切りの端と、追加パネルがどう納まるかを確認し、配置図と実測寸法を照合して必要枚数を決めます
連結後の有効幅や、追加パネルと既存品の連結部の納まりは、公式資料で数値が示されていません。上記は公称幅による概算で、3枚で設置できると確定するものではありません。連結角度・自立条件・既存品との接続条件を確認し、配置図と実測寸法を照合してから購入してください。
ケース別|席数増加・部署変更・目隠し範囲拡張・会話エリア追加
| ケース | 増設の目的 | 第一候補 | 購入前確認 | 代替案 |
|---|---|---|---|---|
| 席数増加 | 増えた席にも同じ区切りをつける | A 同シリーズの追加 | 既存品と同じ高さ・色か、受注生産の納期 | デスク上だけなら卓上パネルを追加 |
| 部署変更 | 境界の位置を変え、長さを足す | A 同シリーズの追加 | 移動後の置き方で自立条件を満たせるか | 既存品はそのまま、新しい境界を B 独立設置で |
| 目隠し範囲の拡張 | 見えている範囲をふさぐ | A 同シリーズの追加 | 足りないのは長さか高さか | 高さが足りないなら B 高めの自立式を別置き |
| 会話エリアの追加 | 新たに打合せの場所をつくる | B 独立設置 | 囲む形状に必要な枚数、通路 | 部屋が必要なら施工を比較 |
視線の方向の考え方は視線対策、フロア全体の配置はゾーニング、吸音パネルの配置は吸音パーテーションの置き方の記事で解説しています。
既存品と異なるメーカー・シリーズは連結できる?
互換性が明示されていない限り、連結できる前提で購入しないでください。高さや色が同じでも、連結部の形状・位置、パネルの厚み、脚の構造が違えばつながりません。つながったように見えても、設計どおりの安定性が得られるとは限りません。
次のような対応はおすすめしません。
- 別製品の金具を流用してつなぐ
- パネルに穴を開けたり、加工したりして固定する
- テープや結束バンドで仮につなぎ、そのまま使い続ける
別のシリーズを使いたい場合は、既存品とはつながない独立した区画として配置します。既存の区切りとの間に隙間ができる場合は、その位置で問題がないか(視線・動線)を確認します。
既存製品が廃番・型番不明の場合の選択肢
同じ製品が手に入らない場合は、次の順で検討します。どの方法も、既存品との互換性が保証されるものではありません。
1 メーカーや購入元に照会する
後継品や、交換用部品・追加パネルの在庫がないかを確認します。写真と寸法を添えると話が早く進みます。
2 連結せず、別置きで区画をつくる
既存の区切りはそのまま使い、足りない部分は独立した自立式パーテーションで補います。
3 一部を入れ替える
見た目をそろえたい区間だけ、新しいシリーズに置き換えます。既存品は別の場所で再利用できないかを検討します。
実商品で比較|購入可能な追加パネル・連結セット・自立式パーテーション
パーテーションラボ通販で、2026年10月12日時点で販売を確認できた商品を役割別に比較しました。追加パネルは、既存品が同じEasyWallシリーズの場合のみ対象です。専用の連結部材は単体販売を確認できませんでした(EasyWallはパネル側の面ファスナーで連結する方式です)。
| 商品 | どんな増設に向く | 対応シリーズ | 付属品・連結条件 | 注意点 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| EasyWall W900×H1800 追加パネル 000-k00027 |
既存のH1800を延ばす | EasyWall H1800 | パネル×1枚。面ファスナーで連結、自立には2枚以上の連結が必要 | グレー以外は受注生産(約4週間)。高さ違いとの連結は要確認 | ¥34,000 |
| EasyWall W900×H1500 追加パネル 000-k00024 |
既存のH1500を延ばす | EasyWall H1500 | 追加用1枚。連結方式はシリーズ共通(面ファスナー) | 1枚の重さは商品ページで要確認。高さ違いとの連結は要確認 | ¥32,000 |
| EasyWall W900×H1800 3連タイプ 000-k00029(2連 000-k00028もあり) |
新しい区画を独立してつくる | 単体で使用(既存品との連結は不要) | 3枚セットで自立可能な枚数がそろう | 既存区画との色・高さの見た目の差 | 3連 ¥75,800 2連 ¥54,800 |
| EasyWall W900×H1500 3連タイプ 000-k00026(2連 000-k00025もあり) |
座った視線を区切る区画を独立してつくる | 単体で使用 | 3枚セットで自立可能な枚数がそろう | 立った視線は遮りにくい高さ | 3連 ¥69,800 2連 ¥50,800 |
| EasyWall Light 約W1800×H1800mm |
1点だけ別置きで足す | 単体で使用 | 本品のみで角度を付けて自立 | EasyWallとの連結可否は記載なし。色はリバーシブル2色 | ¥39,930 |
※2026年10月12日時点の当店商品ページの表示に基づきます。価格・在庫・発送目安は変わる場合があります。いずれも室内の響きを吸収する吸音タイプで、音を遮断するものではありません。
用途に合わせた商品選び
- H1800 追加パネル/既存品がEasyWall H1800で、同じ高さのまま区切りを延ばしたいとき
- H1500 追加パネル/既存品がEasyWall H1500で、同じ高さのまま区切りを延ばしたいとき
- H1800 2連・3連/既存品が他社製や型番不明で、立った視線を遮る区画を別につくりたいとき
- H1500 2連・3連/既存品と連結せず、座った視線を区切る区画を別につくりたいとき
- EasyWall Light/1か所だけ、軽い仕切りを別置きで足したいとき
型番が不明・互換性が分からない
購入前に問い合わせる
既存品の全体・連結部・脚部・ラベルの写真と、延ばしたい区間の寸法を添えてご相談ください。
電話 03-5809-1081(平日10:00〜17:00)
注文前に確かめたい組立・追加部材・配送・返品
| 不安 | 公式情報で確認できたこと(EasyWallシリーズ) |
|---|---|
| 組立・工具 | 面ファスナーで連結する方式。立てるための脚部品は不要と案内 |
| 追加部材 | 追加パネルの付属品はパネル1枚。別売りの連結部材は確認できず |
| 重さ・人数 | H1800は1枚約4.5kg。設置人数の指定は製品資料を確認。不明な場合は販売店に相談 |
| 納期 | グレーは5〜7営業日以内に発送(在庫状況で3週間程度の場合あり)。アイボリー・ブルー・ピンク・グリーンは受注生産で約4週間 |
| 配送 | ヤマト運輸・佐川急便・西濃運輸。送料は送料・お支払い方法で確認 |
| 返品・交換 | 不良・破損・誤納品時の連絡方法と、お客様都合による返品の可否は条件が異なります。最新の受付期限・対象条件は返品特約 |
お客様都合の返品は原則として受け付けていないため、互換性に不安がある場合は注文前の問い合わせをおすすめします。
施工型パーテーションを増設する場合
天井や床に固定する施工型パーテーションの延長・移設は、通販の自立式では代わりになりません。工事内容、建物の条件、賃貸契約の条件によって可否や方法が変わるため、施工会社に現地の確認を依頼してください。
施工型の延長・移設を相談したい方へ
パーテーションの追加・増設に関するよくある質問
Q.別メーカーのパーテーションでもつなげますか?
互換性が明示されていない限り、つなげる前提で購入しないでください。高さや色が同じでも連結できないことがあります。別メーカーを使う場合は、独立した区画として配置します。
Q.追加パネルだけ買えますか?
EasyWallはH1500・H1800それぞれに1枚単位の追加パネルがあります。他社製品の追加パネルについては、販売状況と対応型番をメーカーや購入元にご確認ください。
Q.型番が分からない場合はどうすればいいですか?
ラベルや納品書を確認し、それでも不明なら全体・連結部・脚部の写真と寸法を添えて購入元に問い合わせてください。確認できない場合は、連結せずに独立して置く方法を比較します。
Q.高さの違うパネルをつなげられますか?
EasyWallのH1500とH1800の連結可否は、商品ページに記載がありません。購入前にお問い合わせください。
Q.1枚だけ追加しても大丈夫ですか?
既存のEasyWallと対応型番・連結条件が一致し、メーカー指定の設置条件を満たす場合は、1枚の追加を検討できます。EasyWallの追加パネル1枚だけを単独で立てることはできません。連結後もメーカー指定の形状・自立条件を満たす必要があります。
Q.工事不要なら誰でも設置できますか?
工事が不要でも、連結・自立の確認や転倒への配慮は必要です。工事不要と組立不要は別のことなので、製品ごとの設置条件を確認してください。
Q.何枚追加すればいいですか?
延ばしたい区間を実測し、パネル幅で割った数を出発点にします。そこから置き方の角度、端部の位置、通路の余白を確認して決めます。EasyWallは1枚幅900mmです。
まとめ
既存のパーテーションを増設するときは、同シリーズとの互換性を確認する → 必要枚数と部材を見積もる → 商品ページで仕様を確認する → 購入するの順で進めます。互換性が確認できない場合は、無理につながず、独立した自立式で新しい区画をつくる方法を比較してください。施工型の増設は、施工会社への確認が先です。
互換性が分からない場合や施工型の増設はお問い合わせください。
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