比較的小規模なオフィスでは、電話・打合せ・Web会議・集中作業が近い距離で同時に起こりやすく、「音が気になる」という相談につながりやすい状態が生まれます。一方で、面積に余裕がないぶん、席を大きく動かしたり、専用の個室を増やしたりといった選択肢は取りにくくなります。
また、パーテーションを増やせば音の問題だけを解決できるわけではありません。通路や出入口、圧迫感、採光、空調の流れといった別の条件に影響することもあります。限られた面積のなかで、何を先に整え、どこまでを製品で、どこから施工で解決するのか——この判断ができる状態をつくることが、小規模オフィスの騒音対策では実務上もっとも重要です。
本記事は、その優先順位を決めるための判断材料を、図解・マトリクス・簡易診断・チェックシートの形で整理します。騒音対策の全体像はオフィスの騒音対策完全ガイド、製品選定は吸音パーテーションの選び方、具体的な配置は吸音パーテーションの効果的な置き方で解説しています。
この記事でわかること
- 狭いオフィスで音が気になりやすくなる条件の整理
- 騒音を「特定音源/エリア混在/空間全体」に分ける考え方
- 工事不要でできる対策と、その順番の考え方
- 課題 × スペース × 工事可否の優先順位マトリクス
- 製品で対応する範囲と、施工を検討すべき範囲の線引き
- 小規模オフィスで騒音が気になりやすい理由
- まず確認したい|狭いオフィスの騒音を3種類に分ける
- 小規模オフィスでは「距離」より「用途を分ける」発想
- 工事不要でできる騒音対策① 席配置を見直す
- 工事不要でできる騒音対策② 卓上パネル・吸音材を使う
- 工事不要でできる騒音対策③ 吸音パーテーションで必要な場所だけ区切る
- 狭いオフィスでパーテーションを置くときの注意点
- 限られたスペースを時間帯で使い分ける
- 小規模オフィスの騒音対策|優先順位マトリクス
- オフィス規模 × 音源 × スペース × 工事可否|簡易診断
- 小規模オフィス騒音対策チェックシート
- レイアウト変更が多い小規模オフィスならEasyWallという選択肢
- 工事不要では解決しにくい場合は施工も検討
- 小規模オフィスの騒音対策に関するよくある質問
- まとめ|小規模オフィスは「全部を区切る」より優先順位を決める
小規模オフィスで騒音が気になりやすい理由
まず結論
面積が小さいこと自体が騒音の原因になるわけではありません。音源と受け手の距離を取りにくい、複数の用途が同じ空間に混在する、一時的に静かな場所へ移りにくい——こうした「対策の自由度が下がる条件」が重なりやすいことが、小規模オフィスで音が気になりやすくなる主な背景です。
オフィスの音の問題は、ひとつの要因では説明できません。実際には、次のような条件の組み合わせで「気になる/気にならない」が変わります。
音を出す側の条件
電話や打合せの発生頻度、Web会議の同時発生、通話の長さ、複合機やシュレッダーなど機器の稼働状況。
受け手側の条件
どの席で誰が何をしているか。集中作業・電話対応・来客対応など、必要とする静けさのレベルは業務によって異なります。
空間・設備の条件
床・壁・天井の仕上げ材、室内の形状、家具の量、空調や設備の運転音、区切りの有無。
たとえば同じ面積でも、電話がほとんど鳴らないオフィスと、終日電話対応が発生するオフィスでは、必要な対策が変わります。床がカーペットで家具も多い部屋と、硬い仕上げ材が多く家具が少ない部屋でも、響き方の感じ方は変わります。「小規模だから響く」「狭いから騒音が大きい」と一般化せず、自社の条件を切り分けることが起点になります。
そのうえで、小規模オフィスに固有の制約は次の点です。
- 音源と受け手の間に十分な距離を確保しにくい
- 電話・打合せ・集中作業・来客対応などの用途が近接する
- 会議室や電話ブースなど、専用の部屋を新しく増やしにくい
- パーテーションを増やすと通路・動線・圧迫感に影響しやすい
- 賃貸物件では工事の可否や原状回復の条件が絡む
まず確認したい|狭いオフィスの騒音を3種類に分ける
まず結論
気になっている音が「A 特定の音源」「B エリアの混在」「C 空間全体の響き」のどれに当たるかで、取るべき対策と費用のかけどころが変わります。分類せずに製品を増やすと、面積と予算を使ったのに体感が変わらない、という結果になりやすくなります。
TYPE A
特定の音源が気になる
特定の席の電話、来客対応の会話、複合機の稼働音など、原因が1か所に絞れる状態。
→ 課題が局所的であれば、まずその音源と受け手の間を対象に検討する。
TYPE B
用途・エリアが混在している
電話対応の席と集中作業の席が隣接している、打合せスペースが執務席のすぐ横にある、といった状態。
→ 席配置・エリアの整理が先。区切りはその整理を前提に検討する。
TYPE C
空間全体の響きが気になる
特定の音源ではなく、話し声や物音が全体的に重なって聞き取りづらい、会話が響いて感じられる状態。
→ 区切りだけでなく、吸音材・吸音パネルなどによる面の吸音も検討する。
実務では、AとBが同時に起きているケースも珍しくありません。その場合は「どちらの相談件数が多いか」「どの席の業務に支障が出ているか」で優先順位を決めると判断しやすくなります。電話・通話音が中心の場合は、オフィスで電話の声がうるさいときの対策で個別に解説しています。
小規模オフィスでは「距離」より「用途を分ける」発想
まず結論
十分な距離が取れない前提に立つと、打てる手は「距離を伸ばす」ことではなく「用途を分ける」ことになります。席・時間帯・エリア・面(区切り)の4つを使って、同じ面積のなかで用途を整理していく考え方です。
具体的には、次の順で検討すると整理しやすくなります。ただしこれは絶対の順番ではなく、物件条件や業務内容によって入れ替わります。
- 音源を特定する/どの席・どの行為・どの機器か
- 用途を整理する/電話、集中作業、打合せ、来客対応を書き出す
- 時間・席・エリアで分ける/運用や席配置で分けられる部分を先に処理する
- 必要な箇所だけ吸音・区切る/全面ではなく課題のある境界から
- 必要ならブース・施工を検討する/個室化や高い遮音性が要件の場合
図解|用途整理のBefore/After(概念図)
BEFORE|用途が混在している状態
集中作業
Web会議
打合せ
複合機
来客対応
区切りも役割分担もないため、発話が重なったときに逃げ場をつくれない。
AFTER|用途を整理した状態(改善候補)
発話が発生しやすいエリア
静けさを優先したいエリア
時間帯で用途を切り替えるエリア
=課題のある境界に置く区切り(吸音パーテーション等)
※配置イメージを示した概念図です。施工図・レイアウト設計図・法令適合図ではありません。実際のレイアウトは物件条件・動線・設備・関係法令等をご確認ください。
席の並べ方そのものを見直す場合は、オフィスデスクの基本レイアウト5種類も判断材料になります。
工事不要でできる騒音対策① 席配置を見直す
まず結論
費用をかけずに着手できるのが席配置の見直しです。狭いオフィスでは距離を大きく取れないため、「発話が多い席」と「静けさを優先したい席」を同じ面に並べないことが要点になります。
見直しの手順
- 電話・通話が多い席を把握する/部署単位ではなく席単位で確認します
- 集中作業が多い席との混在を減らす/隣接・正対を避けられないか検討します
- 複合機や機器から可能な範囲で離す/稼働時に人が集まる場所も併せて確認します
- 業務連携と通路を壊さない/音だけを優先すると、確認や受け渡しの手間が増えます
注意:「何メートル離せば解決する」という一律の基準はありません。同じ距離でも、発話量・室内の仕上げ・家具の配置・空調の状況によって体感は変わります。根拠のない数値目標ではなく、実際に相談が出ている席を基準に判断してください。
電話・通話音が主な課題の場合は、席配置に加えて運用面の工夫も含めて電話の声がうるさいときの対策で詳しく整理しています。
工事不要でできる騒音対策② 卓上パネル・吸音材を使う
まず結論
面積に余裕がない場合、床を占有しない対策から始めると失敗が少なくなります。デスク上で使う吸音パネルや、壁・天井面に使う吸音材は、置き場所を新たに確保せずに対策範囲を絞れる手段です。
卓上・デスク周りで対応する
1席〜数席の範囲で、視線と正面方向の音を対象にしたい場合に向きます。床面を使わないため、通路や動線への影響を最小限にできます。
- 吸音デスクパーテーション/デスク上で使う吸音タイプ
- デスク・卓上パーテーション/視線の遮りを優先する場合を含む一覧
面の吸音で対応する
室内の響きが気になる(前述のTYPE C)場合は、区切りを増やすより、面での吸音を検討する範囲になります。
- 吸音材・吸音パネル/面に対して吸音を加えたい場合
吸音と遮音は別の働きです
吸音材は室内に響く音を吸収する材料で、音を遮断するものではありません。隣室へ音を漏らしたくない、会話の内容を聞こえないようにしたい、といった要件は遮音材・遮音シートや施工による対応の検討範囲です。卓上対策や吸音材の追加だけで「防音できる」とは言えません。
工事不要でできる騒音対策③ 吸音パーテーションで必要な場所だけ区切る
まず結論
狭いオフィスでは、全体を囲うのではなく課題が出ている境界から優先して区切る方法が候補になります。パーテーションの枚数や配置は、床面積・通路・圧迫感への影響も確認しながら決めます。
優先して検討されやすい境界は次のようなケースです。
電話席と集中席の間
発話が多い席と静けさを優先したい席が隣接している場合の、最も分かりやすい対象。
打合せスペースと執務席の間
来客・社内打合せの会話が執務席に直接届いている場合。視線の遮りも同時に得られます。
集中席の周囲
特定の席を落ち着かせたい場合。囲う面を増やすほど圧迫感と通路への影響が大きくなります。
どの位置にどう向けて置くかは配置設計の論点です。詳しくは吸音パーテーションの効果的な置き方、高さ・サイズ・素材の選定は吸音パーテーションの選び方、高さの種類は事務所に設置するパーテーションの高さの種類をご覧ください。
狭いオフィスでパーテーションを置くときの注意点
まず結論
面積に余裕がないオフィスでは、音の改善だけを見て配置すると、通路・出入口・避難動線・圧迫感・採光・空調といった別の条件に影響が出ることがあります。設置前に確認する項目を決めておくことが重要です。
動線・安全に関わる項目
- 通路の通行しやすさ、すれ違いの可否
- 出入口・扉の開閉、開き勾配との干渉
- 避難経路・避難時の動線をふさがないか
- 設置面の安定性、転倒対策の必要性
- 消火設備・警報設備・非常照明などの機能を妨げないか
執務環境に関わる項目
- 圧迫感・閉塞感(高さと枚数の影響が大きい)
- 視線の抜け、マネジメント上必要な見通し
- 採光・照明の届き方
- 空調の吹き出し・気流、温度のムラ
- 将来のレイアウト変更・増員への対応しやすさ
消防・建築に関する取り扱いは、建物の用途・構造・規模・契約条件によって異なります。本記事で個別の適合可否を断定することはできません。設置計画が固まる前に、管理会社・ビルオーナー、および施工会社や関係機関にご確認ください。賃貸物件では、工事の可否や原状回復の条件も併せて確認が必要です。
限られたスペースを時間帯で使い分ける
まず結論
専用の部屋を増やせない場合、同じ場所を時間帯と用途で使い分けるという選択肢があります。面積を増やさずに「用途を分ける」ための、小規模オフィス特有の考え方です。
たとえば、打合せ席が常に打合せで埋まっているわけではないオフィスでは、空いている時間をWeb会議に充てられる場合があります。可動式のパーテーションを使っていれば、必要なときだけ区切って一時的な通話エリアにする、といった運用も検討できます。
用途切替の例|スペース × 通常時 × 必要時
| スペース | 通常時の用途 | 必要時の用途 | 確認したい条件 |
|---|---|---|---|
| 共用席・空席 | 通常執務・集中作業 | 一時的な電話対応 | 周囲の席の業務内容、通話の頻度 |
| 打合せ席 | 社内打合せ・来客対応 | Web会議 | 予約運用の有無、来客との重複 |
| 可動パーテーション周辺 | 通常執務 | 一時的な集中席・通話エリア | 移動のしやすさ、通路の確保 |
| 執務フロアの端部 | 通常執務 | 短時間の集中作業 | 出入口・通路との距離、設備位置 |
※上記は「専用室を増やせない場合に、時間で用途を分けるという考え方の例」です。固定的に推奨する運用ではありません。業務内容、人数、予約運用の仕組み、扱う情報の機密性などによって適否は変わります。
なお、通話内容の機密性が高い業務や、会議の内容を周囲に聞かせられない場面では、時間による使い分けだけでは要件を満たせません。その場合は個室ブースや施工による区画の検討範囲になります。
小規模オフィスの騒音対策|優先順位マトリクス
まず結論
課題 × 使えるスペース × 工事可否の3軸で整理すると、まず何から検討すべきかが見えます。以下は絶対的な基準ではなく、自社の条件を当てはめて検討順を決めるための判断フレームです。
| 課題 | 使えるスペース | 工事可否 | まず検討する対策 | 次の選択肢 |
|---|---|---|---|---|
| 1席だけ電話が多い | デスク上のみ | 不可 | 席配置の見直し/卓上吸音パネル | 自立式の吸音パーテーションを1面 |
| 複数席で会話が発生 | 床面に多少の余裕 | 不可 | 用途のゾーニング/境界に吸音パーテーション | 枚数追加・連結で区切る範囲を拡張 |
| Web会議が重なる | 打合せ席を転用可 | 不可 | 時間帯での用途切替/打合せ席の活用 | 個室・集中ブースの導入 |
| 集中席をつくりたい | フロア端部に余裕 | 不可 | 端部の席を吸音パーテーションで区切る | 個室・集中ブース/固定間仕切り |
| 複合機が近い | 移設スペースあり | 不可 | 機器または席の移設/間に区切りを設ける | 設置エリアの見直しを含むレイアウト変更 |
| フロア全体が響く | 壁・天井面を使える | 要確認 | 吸音材・吸音パネルによる面の吸音 | 内装工事を含む音環境の改善 |
| 機密性が必要 | 区画スペースあり | 可 | 固定間仕切り・個室化の相談 | 会議室新設を含むオフィス内装工事 |
※スマートフォンでは表を横方向にスクロールできます。上記は判断の枠組みであり、同じ課題でも物件条件・業務内容・優先度によって適した対策は変わります。
オフィス規模 × 音源 × スペース × 工事可否|簡易診断
まず結論
次の6問に答えると、検討の入口を絞り込めます。工事不要の製品が常に最適とは限りません。要件によっては、最初から個室ブースや施工を検討したほうが早いケースもあります。
Q1.気になる音の発生源を特定できますか?
特定できる → Q2へ/特定できない・全体的に響く → 吸音材・吸音パネルによる面の吸音を検討
Q2.課題は一部の席・一部のエリアに限られますか?
限られる → Q3へ/フロア全体に及ぶ → ゾーニングの見直し+面の吸音を併せて検討
Q3.席配置の変更は可能ですか?
可能 → まず運用・席替えで改善余地があるかを確認したうえでQ4へ/不可 → Q4へ
Q4.自立式パーテーションを置くスペースはありますか?
ある → Q5へ/ない(床面に余裕がない) → 卓上吸音パネル・吸音材を中心に検討
Q5.工事を避ける必要がありますか?(賃貸条件・原状回復等)
避ける必要がある → Q6へ/工事も検討できる → 固定間仕切り・内装工事も含めて比較
Q6.高い遮音性や個室としての機密性が要件ですか?
要件である → 個室・集中ブース、または施工による区画を検討/要件ではない(体感の改善が目的) → 吸音パーテーション等の工事不要製品を検討
診断結果と主な選択肢
| 当てはまる状況 | 主な選択肢 | 参照先 |
|---|---|---|
| 運用や席替えで解消できる余地がある | 運用ルールの整備/席配置の見直し | デスクレイアウト |
| 床面に余裕がなく、1席単位で対応したい | 卓上吸音パネル/吸音デスクパーテーション | 商品一覧 |
| 空間全体の響きが気になる | 吸音材・吸音パネル(面の吸音) | 商品一覧 |
| 境界を区切りたい/レイアウト変更が多い | 自立式の吸音パーテーション(EasyWall等) | 商品一覧 |
| 個室として使える場所が必要 | 個室・集中ブース | 商品一覧 |
| 高い遮音性・固定区画・会議室新設が要件 | 固定間仕切り・パーテーション施工・内装工事 | 相談窓口 |
小規模オフィス騒音対策チェックシート
まず結論
以下は「限られた面積で、何を確認してから対策を決めるか」に絞ったチェック項目です。社内の合意形成や、施工会社・販売店への相談時の情報整理にもそのまま使えます。
現状の把握
- □ 主な音源(席・行為・機器)を特定できている
- □ 音を気にしている席が具体的にわかっている
- □ 電話・集中作業・打合せ・来客対応の用途を書き出している
- □ 床・壁・天井の仕上げや家具量など、室内条件を確認している
スペースと配置の条件
- □ 席配置の変更が可能かどうかを確認している
- □ 通路・出入口への影響を確認している
- □ 避難動線を妨げないことを確認している
- □ 自立式パーテーションを置くスペースの有無を確認している
- □ 圧迫感・採光・空調への影響を確認している
対策範囲の決定
- □ 卓上での対策で足りる範囲かを検討している
- □ 吸音材(面の吸音)が必要な状況かを検討している
- □ 高い遮音性・機密性が要件かどうかを整理している
- □ 工事の可否・賃貸条件・原状回復の条件を確認している
製品ごとの選定基準は吸音パーテーションの選び方、設置場所の決め方は効果的な置き方に、それぞれ別のチェック観点をまとめています。
レイアウト変更が多い小規模オフィスならEasyWallという選択肢
まず結論
工事を伴わず、必要な箇所だけを区切り、あとから配置を変えたい——この条件に当てはまる場合の選択肢が、自社オリジナル製品の吸音パーテーション「EasyWall(イージーウォール)」です。すべてのケースに適しているわけではありません。
このテーマに関係する特徴
- 工事不要の自立式/床や壁への固定工事を伴わずに設置できます
- 連結して使う構成/2連・3連のセットと追加パネルが用意されており、区切りたい範囲に応じて枚数を足せます
- 配置変更に対応しやすい/席替えや人数の増減に合わせて位置を変えられます
- 必要な箇所だけ区切れる/全体を囲わず、課題のある境界から対策できます
- サイズ展開/W900×H1500とW900×H1800があり、必要な高さを選べます
EasyWallが向かないケース
- デスク上の対策で足りる場合(卓上タイプのほうが省スペース)
- 空間全体の響きが課題の場合(面の吸音=吸音材の検討範囲)
- 個室として囲われた場所が必要な場合(個室・集中ブースの検討範囲)
- 高い遮音性や通話内容の機密性が要件の場合(施工による区画の検討範囲)
- 自立式を置く床面積が確保できない場合
価格・在庫・カラー展開は変更される場合があるため、最新情報は各商品ページでご確認ください。
EasyWall W900×H1500 3連タイプ
EasyWall W900×H1800 2連タイプ
EasyWall W900×H1800 3連タイプ
EasyWall Light(リバーシブル)
吸音パーテーション一覧を見る
工事不要では解決しにくい場合は施工も検討
まず結論
工事不要の製品と施工は、優劣ではなく要件の違いです。個室化や固定区画、高い遮音性が要件であれば、製品を積み増すよりも施工を前提に検討したほうが、結果として面積・費用・時間の無駄が少なくなります。
次のようなケースは、施工の検討範囲です。
- 会議室や個室を新設したい
- 固定した区画として仕切りたい(可動では要件を満たさない)
- 通話・会議の内容を周囲に聞かせられない(機密性が要件)
- 本格的な遮音対策を検討している
- 移転・増床・大幅なレイアウト変更を予定している
- そもそも製品を設置するスペース自体が確保できない
なお、施工を行っても「完全防音」や「確実な遮音」を保証できるものではありません。どの程度の静けさを目標とするかは、建物条件・構造・仕様によって変わります。目標とする状態を先に共有したうえで、現実的な仕様を検討することが重要です。
パーテーションラボ通販サイトの運営元であるアイピック株式会社は、年間5,000件・累計120,000件の納入実績を持つパーテーションの専門メーカーです(すべてが吸音・防音を目的とした施工ではありません)。製品の販売だけでなく、パーテーション施工・オフィス内装工事にも対応しているため、「製品で足りるのか、施工が必要なのか」という段階からご相談いただけます。公式サービスサイトでは、オフィスの新設・移転・リニューアル等を検討する方向けに、無料のオフィスレイアウト(図面)作成サービスを案内しており、標準案内では最短3営業日としています。
小規模オフィスの騒音対策に関するよくある質問
Q.狭いオフィスでもパーテーションは設置できますか?
設置できるかどうかは面積だけでは決まりません。通路・出入口・避難動線を確保したうえで、置ける面が確保できるかが判断基準になります。床面に余裕がない場合は、卓上タイプや吸音材を先に検討したほうが現実的です。
Q.卓上パネルだけで対策は足りますか?
対象が1席〜数席で、席まわりの音や視線が主な課題であれば、卓上タイプが対策候補になります。一方、エリア全体の混在や空間の響きが課題の場合は、卓上タイプ以外の対策も含めて検討します。
Q.吸音材と吸音パーテーションは何が違いますか?
吸音材は壁・天井などの面に対して響きを抑える用途、吸音パーテーションは音源と受け手の間を区切りながら吸音する用途です。いずれも音を遮断する「遮音」とは働きが異なります。
Q.圧迫感が心配です。どう考えればよいですか?
圧迫感の感じ方には、高さ・枚数・視線の抜けなどが関係します。全体を囲うのではなく課題のある境界から検討し、必要な区切り方を選びます。高さの種類は別記事で整理しています。
Q.賃貸オフィスでも対策できますか?
工事を伴わない自立式の製品や卓上製品であれば、原状回復を前提とした対策がしやすくなります。ただし、壁や天井への固定、内装の変更が必要な場合は、契約条件と管理会社への確認が必要です。
Q.Web会議が重なるときはどうすればよいですか?
まず、打合せ席など既存スペースを時間帯で転用できないかを確認します。同時発生の頻度が高い、または会議内容の機密性が高い場合は、個室・集中ブースや施工による区画の検討範囲になります。
Q.施工を検討する目安はありますか?
「個室として使えること」「固定した区画であること」「高い遮音性」「機密性」のいずれかが要件に含まれる場合は、製品の追加ではなく施工を前提に比較したほうが判断が早くなります。
Q.完全に聞こえないようにできますか?
製品の設置や施工によって「完全に聞こえない状態」を保証することはできません。目標を「会話の内容が判別しにくい」「作業の妨げになりにくい」など具体的な状態に置き換えて検討することをおすすめします。
まとめ|小規模オフィスは「全部を区切る」より優先順位を決める
小規模オフィスの騒音対策は、面積が小さいこと自体を原因と考えるのではなく、「音源・受け手・距離・用途の混在・室内条件・運用」の組み合わせとして切り分けることから始まります。そのうえで、限られた面積では全体を囲うのではなく、課題が出ている箇所から順に対応するほうが、費用と空間の使い方の両面で無理がありません。
また、工事不要の製品が常に最適解というわけでもありません。個室化・固定区画・高い遮音性・機密性が要件に入る場合は、施工を前提に比較したほうが早く適切に解決できます。どちらが優れているかではなく、自社の要件がどちらに当たるかで選ぶことが、判断を誤らないための要点です。
関連記事
- オフィスの騒音対策完全ガイド|原因別の防音・吸音対策(全体像)
- 吸音パーテーションの選び方|高さ・サイズ・素材・設置場所(製品選定)
- 吸音パーテーションの効果的な置き方|悩み別の設置場所(配置設計)
- オフィスで電話の声がうるさいときの対策(電話・通話音)
- オフィスデスクの基本レイアウト5種類(席配置)
- 事務所に設置するパーテーションの高さの種類(高さの検討)





















